本日は、世界最高峰のワインの一つ、「ロマネ・コンティ」のワインボトルを模して作った、3D超立体ケーキをご紹介します。
デザインとしては、ボトルを寝かせたケーキ台の周りに、氷に見立てた水色のゼリーを敷き詰めています。
ライトが当たると、クラッシュゼリーがきらめきます。
パーティの雰囲気が一気に華やぐこと間違いなしです。
ちなみに、水色のゼリーは透明もお選びいただけます。
ボトルの色合いによって、お好みのゼリーの色をご指定ください。
ゼリーを敷き詰めるデザインの場合、
クリアーな透明感を出すためにも、ケーキ台の外側は白い生クリームをコーティングいたします。
魔法のバースデーケーキでは、
ケーキの中味は、イチゴを挟んだ生クリームのショートケーキタイプとチョコレートケーキタイプの2タイプからお選びいただけますが、
チョコレートケーキタイプをお選びいただいた場合は、ゼリーの透明感を損なわないように、ケーキ台外側のみ、白の生クリームコーティングをしますとご案内しております。
それでは、このワインボトルの3D超立体ケーキが出来上がるまでを、本日は写真でご紹介していきます。
魔法のバースデーケーキの、3D超立体ケーキの作り方です。
ケーキ台の制作
ワインボトルを載せる、下のケーキ台の準備です。
今回は、イチゴを挟んだ生クリームのショートケーキタイプ。
スポンジ生地を水平に切り分け、
生クリームを塗布した生地の上に、スライスしたイチゴを敷き詰めます。
たっぷりの生クリームを載せて、
平らに均します。
上半分のスポンジ生地を載せ、
ケーキ回転台の上に設置。
制作担当の扇山パティシエです。
生クリームを表面にコーティングします。
ケーキ台を回転させながら、表面をナイフでなめらかにします。
ケーキ台の表面と側面を、ムラなく均一にコーティング。
ケーキ箱のトレイに移します。
今回ご注文のワインボトルの3D超立体ケーキは、24cm(8号サイズ)です。
これで、土台となるケーキ台が完成しました。
ワインボトルの立体ケーキ制作
次は、ワインボトルの立体を作ります。
ボトルの形に切り出したスポンジ生地です。
ボトルの丸みを出すために、スポンジ生地の角を丁寧に削っていきます。
ボトルの表面がつるっと仕上がるように、スポンジ生地の表面をフラットに整えます。
これはボトルと同じ形の台です。
この台にはあらかじめ傾斜がついています。
ケーキ台に寝かせてレイアウトするワインボトル本体が、際立って印象的に見えるように、ボトルに傾斜を付けるための台です。
ボトルの立体の生地は、
傾斜のついた台を合わせて3層になっているということです。
もちろん、ボトルの中にもイチゴと生クリームを挟みます。
スライスしたイチゴを並べて、生クリームを絞ります。
二層のスポンジ生地を合わせて、
ボトルの形を整えます。
ケーキ回転台に、ボトルの立体を載せて生クリームをコーティング。
生クリームを全体に塗布したところで、
薄いケーキフィルムで、ボトルの表面の生クリームをさらに滑らかに仕上げます。
傾斜のついたボトルの台にも生クリームをコーティング。
「台」も手を抜くことなく、滑らかに整えます。
ケーキ台の上に、
ボトルの台を載せたところです。
次はボトル表面の色づくりです。
黒いグラサージュを準備します。
グラサージュは、生クリームが原材料なので、もともとは白い色をしています。
黒の色は、食用の竹炭を使用しています。
コーティングしやすいように、冷やすことで粘度を調整していきます。
金網の上に載せたボトルの立体に、さきほどの黒いグラサージュをたっぷりとまんべんなく流しかけます。
艶やかなグラサージュの質感が、ガラス素材のボトルにぴったりです。
こちらは、赤いグラサージュです。
赤い色は、食用色素(食紅)を使用しています。
同じようにグラサージュの粘度を調整して、
コルネに流し込み、
黒のグラサージュでコーティングしたボトルの、ネックからトップまでの赤いラベル部分の色付けをしていきます。
黒と赤のグラサージュで、ボトル本体の色付けが完了しました。
さきほどケーキ台に載せたボトルの台の上に、グラサージュで色付けしたボトル本体の立体を載せます。
横から見ると、ボトルに傾斜がついているのがわかります。
ワインボトル本体の立体がケーキ台に載って、いよいよケーキの完成に近づいてきました。
次は細かい作業となるラベル作りと、最後の仕上げは氷に見立てたゼリーのデコレーションです。
ラベルの制作とゼリーのデコレーション
薄く伸ばしたプラスティックチョコレート(プラチョコ)から、ワインボトルのラベル(3種類)の形を切り抜きます。
プラスティックチョコレート(プラチョコ)とは、細工がしやすいように水飴やシロップを混ぜたチョコレートのシートです。
まずは、ボトルのボディのメインラベルから。
ワインボトルらしくなってきましたね。
チョコレートを入れたコルネをチョコペンとして、ラベルの細かい文字を丁寧に書いていきます。
実物があれば一番いいのですが、それは叶いませんので(笑)
ロマネ・コンティを模したボトルのラベルを参考に、再現をしていきます。
通常750mlのワインボトルの高さが約30cm。
今回の24cmサイズ3D超立体ケーキの場合は、ボトル立体の高さが約22cmです。
見比べて見るとボトルの大きさがかなり違うことがわかります。
30cmの高さのボトルを、22cmまで小さくするということは、同時にラベルの文字も、非常に小さく細かくなります。
このため、ワインボトルのラベルによっては、24cmサイズでは制作できない場合もあり、その場合は27cmサイズでの制作となります。
また、最小の21cmサイズでは、とてもラベルの再現ができないこともありますが、
21cmサイズでは立体部分が18cm程度となり、ワインやシャンパンのボトルではなく、醤油差しやタバスコ瓶に見えてしまうこともあって、制作をお断りしています。
ワインやシャンパンボトルの3D超立体ケーキをご希望の場合は、最小24cmサイズ以上から(※ラベルのデザインによっては27cmサイズ以上から)ご検討ください。
ボディのメインラベルへの文字入れが終わったら、次はその上にあるベルト状のラベルです。
今回のロマネ・コンティは、
ボディのメインラベル以外に、ロマネ・コンティの共同経営者であるアンリ・ルロワ氏「LEROY(ルロワ)」の名前が記載されたベルト状のラベルと、ビンテージ(ぶどうの収穫年)が記載されたショルダー部分のラベルの3枚を貼って作ります。
今回のビンテージは、1985年。
お好みのビンテージをお書きします。
ネックに「ROMANÈE -CONTI」の文字を入れて、
文字入れは終了です。
ワインボトル立体とケーキ台の周りに、生クリームを絞ってデコレーション。
そして、最後の仕上げは水色のゼリー。
ゼリーを刻んでクラッシュゼリーを作ります。
ワインボトル立体の周りに、クラッシュゼリーを敷き詰めます。
氷に見立てた艶やかなゼリーの透明感が、
ワインボトルを一層引き立たせてくれます。
メッセージクッキーを添えて、ロマネ・コンティ3D超立体ケーキの完成です。
誕生日ケーキとして
今回のロマネ・コンティの3D超立体ケーキは、お誕生日ケーキとしてご注文をいただきました。
ビンテージの年号がお誕生年ですね。
素敵なお誕生日のお祝いです。
お客さま、このたびは素敵なオーダーケーキのご注文をありがとうございました。
ご注文くださったロマネ・コンティの3D超立体ケーキが、どのようにして作られているのかを本日はごらんいだきたいと思いました。
1台のケーキを創り上げるまでの複雑な工程、細かい部分までリアルに再現していく様子、すべてお客さまに喜んでいただくためのオーダーメイドです。
最後になりましたが、DAIGOさま、お誕生日おめでとうございます。
DAIGOさまにとって、素敵な一年となりますように。
心からお祈りしています。