さて、【カメラのケーキの作り方①】に続きまして、
今回の【カメラのケーキの作り方②】は、カメラ本体とレンズの原型を「カメラらしく」色付け・組み合わせて、細かいパーツの取り付けから仕上げ、完成までをご紹介します☆
この黒い液体は、生クリームを基材とした柔らかいグラサージュを、食用の竹炭パウダーで色付けしたものです。
ご心配なく。味はありませんww
カメラのケーキを制作している扇山パティシエの表情からもわかるように、
グラサージュは温度管理が難しく、ケーキ表面を綺麗にムラなくコーティングするのに適した柔らかさにするために、かなり気をつかうようです。
バットに金網を渡して、カメラ本体とレンズを載せ、
さきほどのグラサージュを、
惜しげもなくたっぷりと回しかけます。
グラサージュが全体にムラなくかかっているかどうか、しっかり確認。
このつやつや感!
金網からそろりと持ち上げ、トレイに移動。
この時点で撮影やめて、
無性にチョコレートケーキが食べたくなった吉松^^;
が、このNikon D7000の3Dケーキ完成を見届けるまでは、ぐっと我慢(><)
気を取り直して次っ!
これは、プラチョコ(チョコレートに水飴を混ぜて柔らかく扱いやすくした素材)を薄く伸ばして、ナイフで縦線の模様を細かく付けているところですね。
さて、一体カメラのどのパーツでしょうか?
なるほど!レンズのズームリングとピントリングですね☆
ケーキトレイに薄いマジパンを敷いた上にカメラ本体を載せ、
リングを取り付けたレンズを組み合わせます。
おぉ~!カメラらしくなりました!!
カメラ本体とレンズの結合部分を、さきほどの黒のグラサージュで埋めます。
細かい作業にはメガネが欠かせなくなりましたね、お互い^^;
これ、もうカメラですよ?
いえいえ、これからの細かい作業こそ、
だるまの開眼くらい(?)重要な作業となります。
本物のNikonを見ながら、細かいところを再現していく扇山パティシエ。
撮影している吉松もワクワクしてきました!!
チョコペンで細かいところを描いています。
「Nikon」入った!!
扇山パティシエの真剣な表情もさることながら、
少しずつ、少しずつ、
本物のカメラに近づいていくカメラのケーキを見ると、
もうなんだか、感動メーターもレッドゾーンに振り切れ気味。
私が撮影しているカメラ(Sonyですが^^;)、そのファインダー越しに見えるNikonと、Nikonになりつつあるカメラのケーキ、
3台のカメラがシンクロするパティシエの厨房なんて、めったに無いですよね^^
カメラ好きにはたまりません♪♪
と、浮ついている場合じゃないですね^^;
ここでも扇山パティシエはスケールを使って計測、
カメラのパーツの位置関係を確認しているところでしょうか。
細部の小さなボタン一つ一つの文字入れまで手を抜かない。
並んだところを見ると、大きさも同じくらいですね。
Nikonの特徴的な赤いラインや、レンズの黄色い文字など、黒いカメラ本体の小さな部分の色遣いがアクセントになって、より本物らしく見えますね。
ケーキから扇山パティシエがスッと離れました、、、
どうやら、カメラが出来上がったようですっ!!
最後の仕上げですね。
周りに生クリームを絞って、
フルーツをデコレーション。
メッセージを書いたクッキーを添えて、
完成です☆☆☆
さあ、じっくりとごらんください。
どこから見ても、
カメラ、ですね。
今回は、【カメラのケーキの作り方①】からご紹介した、スポンジ生地を切出すところから、カメラの3D超立体ケーキ完成までを取材してご紹介しました。
所要制作時間、3時間12分。
これにはスポンジ生地を作って焼く時間や、あらかじめ生クリームを泡立てておいたり、グラサージュの調合やプラチョコ準備などの時間は含まれていません。
「とても細密に造られていて」と、
お客さまが仰ってくださったカメラの3D超立体ケーキが、
どうやって作られているのか、
どれだけ手間暇をかけているのか、
見た目だけでなく、なぜ美味しいのか、
お分かりいだけたのではないでしょうか。
これが、魔法のバースデーケーキです。
吉松はやっと、
チョコレートケーキにありつけますww